[コメント] カンフーハッスル(2004/中国=香港)
チャウ・シンチーが「自分がやりたくて」やったことは、みんなが「やりたい」ことでもあった。それが勝因。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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俺は『燃えよドラゴン』を製作から30年近く経ってから観たが、ブルース・リーにはとことん痺れてしまい、次の瞬間には両手に2.5キロのダンベルを握りしめ体を鍛え始めていた。それがこの前、高校の体育の柔道の試合で、同じ体重の相手に開始3秒で一本勝ちした伏線になっているかは定かではないが。
そんなこんなで『燃えよドラゴン』のラスト30分を何度もDVDで見直した俺にとって、クライマックスの戦いが明らかに物語としてテンポが落ちていて、それまでCGを多用してきたが故に、最後の映像表現に「ありえねー」と驚くことができないものでも、愛さずにはいられなかった。チャウ・シンチーがブルース・リーみたいなカッコして出てきた時に「俺はこれがやりたかったんだ!だからこの映画を作ったんだ!」という思いを感じたから、この映画を愛さずにはいられなかった。
ついでに『マトリックス』へのケンカの売り方もうまかった。シチュエーションはパクリに他ならないが、顔の整った俳優を使ってスタイリッシュに決めている『マトリックス』と違い、こちらは戦っているのが庶民的で泥臭いオッサンオバサン。それにも関わらず笑うどころかカッコ良さを感じさせるくらいにモノにしていた。同じようにCGを多用はしているけれども、なぜ男がアクションに燃(萌)えるのかを製作者が分かりきっていたから出来たことなのだと思った。
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