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[コメント] 君に届け(2010/日)

まさに主人公の爽子のようにまっすぐで地道な作り。
きわ

原作のファンでありまして、「もし映像化されるなら爽子は多部未華子ちゃんでやってほしい!!」と熱望していたので、別冊マーガレットの表紙に「映画化決定!ヒロインは多部未華子!」という見出しを見つけた時には小躍りした。 普段、そんなにマンガを読まないので、だいたい手に取るものは人に勧められたものになり、これもその一つだった。むずがゆくなるほどピュアピュアしたじれったい青春恋愛マンガである。しかしこれは「美しき女子の友情」もかなりフィーチャーされた作品で、原作の名シーンと称えられる女子トイレのシーンなどがその最たる場面。多部ちゃん扮するヒロインの爽子とその友人二人(蓮佛美沙子夏菜)との交流のシーンはかなりじんとします。(マンガでも泣きましたし映画でも泣きましたよまんまと) 男の友情はスタンダードというのか、割と現実世界にも映像の世界にもわかりやすく存在しているので見ていて安心感があるというか、悪くいえば目新しさはないんだけれど、女子の友情っていうのは結構千差万別で、自分自身が女子ながらも、「女子の友情」ってどんなものだか、自分でもよくわからない。この作品にはそれが無理なく、とても自然に描かれていて胸を打つのだ。映像的に大きなドラマはいっさい起こらない、ほんとうに今どこかの学校で起こっているようなありきたりな事件。それがコツコツと丁寧に地道に描かれ、ドラマの内容はもちろんのこと「ええいじれったい!!」となりながらも得も言われぬ快感にソワソワする作品でした。

どうぞ男性の皆様、女子は表で「かわいーかわいー」言いながら裏ではドロドロしてるばかりではありません。彼女達のような子もいますよ。これは一例ですが、ぜひご覧になっていただきたいと思います。そしてちょっとでも安心していただければと思います。

キャストは多部ちゃんはもちろんバッチグーでしたね。蓮沸美沙子がナイスプレーでした。(10/10/17 劇場)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)カルヤ[*] セント[*] IN4MATION[*] Tony-x[*]

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