映画を撮る時に人物をどうやって描き分けようとするか、というのは監督の悩みどころだ。ジュネは余りをそれを気にしていない。何故なら彼はそ違いが解っているから。でもいきなりフランス人の顔をいくつも覚えろ、と言っても大抵の人は出来ない。何故七人の侍が今でもエンターテイメントとして残っているのか、ジュネは考えたほうが良い。期待していただけに厳しい現実を見せられたような気がした。この程度しかつくれないならきちんと彼が描き分けられる童話の世界に戻ったほうが良い。文学としてもエンターテイメントとしても半端だし、間で葛藤する様子も見られない。まあまだあの絵の力はあるけど。その分しか点はつけられません。