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[コメント] 天使(1937/米)

ドアの映画。ドアが主役、とまで云うとディートリッヒに怒られるかも知れないが。つまり、本作のディートリッヒも「ルビッチのドア」と拮抗するぐらい存在感があるということ。:-)
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 しかし後半部、ハーバート・マーシャルとディートリッヒの邸宅にメルヴィン・ダグラスが訪ねてくるシーン以降ラストまでドアの演出のオンパレードになる。特にラストの大公妃のサロンの各部屋とドアを使ったテンションの醸成は本当に神業のような演出だ。ディートリッヒとダグラスが二人だけになった後、マーシャルがいるはずの部屋へ通じるドアを映したカットで鳥肌がたちました。ラストカットの簡潔な暗転にも唸らされる。

(評価:★4)

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