例えば、ラスト近くの銃撃戦なんかも耳が聞こえなくなるというのは良いアイデアだし、片耳を吹き飛ばされたシーンは度肝を抜くのだけど、レイ・リオッタの登場とハーベイ・カイテルを殺すにいたる場面の描写が性急だし、音響処理（心臓音）も平板だし、なんとも外連みがなくつまらない。

　人物の描き方には見るべきものがある。シルベスター・スタローンのキャラクターは今までみた中で一番好感がもてる。