[コメント] 悪魔のような女(1955/仏)
クルーゾーの傑作。二人の女優の好対照なキャラクタリゼーションも凄いし、夜間シーンの光と影の扱いも見事だが、なんと云ってもこの映画は研ぎ澄まされた音の映画ですね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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先にボワロー/ナルスジャックの原作を読んでから見たんだけど、私はこの映画の方が楽しめた。前半で少々もたつく感じもするが、プールの死体が無くなったあたりからの映画的なサスペンスの盛り上げ方は実に見事。
二人の女優の好対照なキャラクタリゼーションも凄いし、夜間シーンの光と影の扱いも見事だが、なんと云ってもこの映画は研ぎ澄まされた音の映画ですね。まあ、より表層的にはクライマックスのヴェラ・クルーゾーの演技・演出の恐ろしさが目立ってしまうけれど。しかしこのシーンも画面以上にヴェラ・クルーゾの声の音響効果が怖いのです。
ラストのアイリスの演出もとってもお洒落。ただし、映画全体を通じてシャルル・ヴァネルの扱い方の中途半端さが疑問。
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