10年前の前作は、きっと見ていた方が、面白がれると思われるが、これはこれ単体でも面白い、軽いノリのスプーフ・ゾンビ映画だ。まずは、本作から出演の（前作では出ていなかった）二人の女優、マディソン役のゾーイ・ドゥイッチとネバダ役のロザリオ・ドーソンの活用の成功がポイント高いと云えるだろう。ドゥイッチはプロットを微妙にギアシフトさせる良い役でキャラ立ちも抜群だし、ドーソンは度量の大きいカッコ良さもありながら、しっとりとしたシーンにも貢献している。

　アクションシーンでは次の２つのシーンを明記したい。一つ目は、キャンピングカーの屋根上にいるジェシー・アイゼンバーグが、皆にディレクションしながらゾンビと戦う場面。もう一つは、ドーソンの店（プレスリーの店）の中での、最後は殆どカオス状態になるアクションシーンだ。噛まれる噛まれないは、とてもいい加減だが、それはそれで宜しいかと思う。