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[コメント] ライド・ライク・ア・ガール(2019/豪)

100分を切る尺への志は買いたいが、矢張り、ミシェル・ペイン=テリーサ・パーマーが、戦歴を積む場面をもう少し描写する必要があるだろう。確かにちょっと端折り過ぎ。しかし、クライマックスのメルボルンカップの臨場感創出は、大したものだ。
ゑぎ

 メルボルンカップのシーケンスは、どこまでが実際の記録映像なのか分からないが、俳優たちが演じる人物(ゲストとしての、ミシェルの姉たち等)の画面上の調和や、見た目の納得性には驚嘆するし、レースシーンのみならず、レース後の騎手達や厩舎関係者達の描写も実に本物らしさのある演出なのだ。

 また、主人公の父親サム・ニールがいい。ベテランの厩舎オーナー(調教師)を魅力たっぷりに演じている。コースの土。隙間を待つ等々の示唆。そして、兄で厩務員のスティーヴィーは、実際のミシェル・ペインのお兄さん本人が演じているのだ。出番は多いし、ちゃんと演技をしているし、この人の本作への貢献はとても大きい。ある意味一番大きいかも知れない。彼が早朝、円馬場で調馬索運動(馬の調教)をしているカットがあるのだが、このようなマニアックな描写に、馬好きとしては、嬉しくなるのだ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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