[コメント] ダークナイト(2008/米)
二者択一、コインの裏と表、Two Face。囚人の船と市民の船。ジョーカーとバットマンは合わせ鏡。トゥー・フェイスとバットマンも合わせ鏡。
単純な善悪二元論の世界ではなく、むしろ二律背反の世界なのだが、しかし分かりやすい構造がある。だからこれだけ力を感じるのだろう。これは今世紀屈指の力のある活劇だ。アクションシーンも悉く目を瞠る。何と云ってもジョーカー−ヒース・レジャーの圧倒的な存在がある。ただし、ジョーカーの魅力に比べてハービー・デント或いはトゥー・フェイス−アーロン・エッカートは人物が薄っぺら過ぎる。囚人の船で起爆装置を窓から投げ捨てる黒人が描かれるが、このあたりが本作のカッコイイところかもしれないけれど、同時に分かりやすく優等生的でもある。
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