[コメント] アマデウス(1984/米)
凡人になり損ねた男の悲劇。
凡人になり損ねた男の悲劇。
音楽をこよなく愛し、音楽もまた自分を愛してくれると信じていた少年時代。努力によりその才能を開化させ、そして頂点を味わった男サリエリ。
彼は、モーツァルトという天才を目の当たりにして嫉妬に狂う。彼の作品を一番理解し、それゆえの苦悩。
しかし、サリエリよ。「凡人がなぜいけない?」
自分が凡人と理解してからの人生の気楽さよ。才人であることへのこだわりを捨てることが出来たのなら、あなたをまた別な人生が待っていただろう。天才になれない秀才の苦悩の中生きるより、天才の唯一の理解者である秀才の道を選んでいたなら、きっとあなたの名も後世によりよき響きで残っただろう。
自分以外の人を受け入れる事の出来なかった了見の狭さが招いてしまった結果があまりにも切ない。彼の生き方を通して、私はもう一度私の人生を振り返った。
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