コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 鳩の撃退法(2021/日)

佐藤正午の原作小説は5、6年前に読んだが、大傑作だと思っている。何ゆえ今頃になって映画化されたのだろう?と些か訝しみながらの鑑賞。
緑雨

交錯する時間軸と登場人物、コミカルなセリフの応酬、魅力的な舞台設定と鍵を握るガジェット。こういうのは映画よりも小説の方が向いているように思う。

が、映画のほうも悪くなかった。虚構の中に虚構を構築するメタ構造が、コンパクトかつ小気味よく描き込まれている。「沼本」役の西野七瀬とか、「加賀まりこ」役の桜井ユキとか、なかなかの好演。

ただ、なんとなく作風が古いんだよね。与太話系のテイストは、コーエン兄弟とかを連想するんだけど、90年代〜00年代って感じがする。

物語の舞台に設定された富山は、タカハタ秀太監督の故郷らしいが、あんなに街の近くに峻険な雪山が聳え立っているんだね。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。