[コメント] 50/50 フィフティ・フィフティ(2011/米)
人物造形がよく考えられているな、という印象。それが映画全体の好感に繋がっている。車社会米国民でありながら免許を持っていないという主人公のキャラ設定がまずユニークだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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その設定が性格造形によい影響をもたらしているし、作劇にも活かされる。アナ・ケンドリックも天然で可愛らしい女子像をぎりぎりベタにならないラインで保っていて魅力的だし、悪女として描かれるブライス・ダラス・ハワードにしても性悪さを感じさせないことに成功している。
『生きる』『死ぬまでにしたい10のこと』と違って、ここでの主人公は求めたり目醒めたりはしない。ただ淡々と受け容れ、待ち、耐える。その強さと弱さに打たれる。この展開だとハッピーエンドは当然の帰結なのかもしれないが、凡庸だけれどもベタではない、というトーンが一貫している。
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