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[コメント] アレクサンドリア(2009/スペイン)

AD4Cのアレクサンドリアの町を、図書館をこの目で見れたという眼福。七不思議のキュロスの大灯台もチラッと見える(全体迄を見たかったね)。ところで「右の頬を打たれたら左の頬を出せ」と言ったのはキリストではなかったか?
KEI

現実には‘修道兵’なんて組織があり、敵対する人々を殺していたとこの映画では言う。

奇跡、暴力、そして博愛。この映画のオープニング舞台AD391年の翌年にキリスト教はローマの国教となる。権力を握る集団というのはホンネと建前の使い方が上手い。(コワいね。勉強にもなるが。)

宇宙から地球の人々を見るシーンがある。観客の我々は神の目になったような気分だ。

ふり返って、今の我々も、地球の上から神の目に見られているのだろうか。

しかし、神の身ではない我々は地を這って生き、権力を握ることもあれば、握られることもある。所詮人として一生懸命生きるしかないのだろう。

主人公ヒュパティアは「信念」という言葉を使うが、我々はここで、これだと思うことを精一杯するしかない。

(追記)原タイトルが「アレクサンドリア」ではないということに遅まきながら気付いた。「Agora」だ。広場。集い。対話? 相反する者たちが集まり議論する。互いに揚げ足を取り、ののしり合う。結局はいつも喧嘩別れに終わるシーンが何度も出て来る。この映画は、それでも対話が必要だ、とでも言っているのだろうか。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)袋のうさぎ

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