2箇所ハッとさせるシーンがある―後の穴落ちは真実であろうが前の崖っぷちはどうだろう？　そして、主人公が全編捜し求めるブルーモルフォをこの世の一つの奇蹟でしかないと言い切るインディオの少女が、あっさり手掴みで捕らえるというのは真実であろうか？　真実とすると、事実は小説（否、映画）より奇なり、ということになるが。

もっとも･･･真実であろうと無かろうとどっちでもいいんですけどね、私としては。世の中そういうこともあろうし、又無いこともあろうし・・・、大事なのは物の考え方と思う―何というかこういうインディオの考え方に賛同しているのです。

この世のすべてのものは生まれてきたということ自体が奇蹟であり、それぞれの姿・形が世界で一番美しい。という考え方です。良いと思う。