[コメント] 母の身終い(2012/仏)
かなり陰鬱な気分に襲われるのは、同年代の主人公の不器用さが自分に似ていることと、その母親の諦念もまたわが母に重ね合わせるのが容易であることにつながるのだろう。あくまで冷静に、誰にもおのれを投影することなきストイックな画面は、逆に誰にもモデルとしての自分たちを見い出せる深みをもつ。
(水那岐)
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