[コメント] 西洋鏡 映画の夜明け(2000/中国=独=米=台湾)
自虐に走るか、中華思想に飛ぶか…その中庸の具合が難しいのだ。だから主人公があくまで中国人のプライドを保ち、なおかつ外国の友とギブ&テイクの関係を保ちつつ友情を貫く、という描き方は賞賛に価する。
爽やかに観られたのは、主人公らを敵視していた京劇の連中、また写真屋や父親らが主人公の仕事を愉しんでくれる、あるいは協力するスタンスに変わっていく展開ゆえ。そのきっかけとなるのが、レイモンドとの共同作業だった「母国の美と素晴らしさを撮る」というテーマである点で、欧米側にも花をもたせるカタチ。
見事な「中国映画」だった。
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