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[コメント] 新聞記者(2019/日)

内調の景色が異世界的停電に見舞われ続けているのを見るにつけ、「偏光」報道としか言いようがないのですが…
kiona

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いや、途中まではあのネタこのネタを引っ張ってきて、演出にも編集にもキレがあるように見えて、ガチのポリティカルフィクションかとわくわくしたのですが、主人公がやけにあっさり決心したなと思ったら、生化学兵器ときたよ…うそーん…ぽわわん。。

田中哲司がまた田中色の哲司であるとしか言いようのない役どころの偏光も相まって、最後の逡巡、桃李くんの十八番、渾身の顔芸がまったく胸に迫って来ませんでした(あっさり決心しておいて何を今さらという、作劇上の不整合も感じました)。

気概は買いたいですが、やるならエンタメ的物語に振らず、最後まで現実のエッセンスを抽出しようとするストイックさが必要だと思います。 くわえて視野というか、中国相手にクワッドをまとめる能力を持ちながら驕り高ぶっていく人間の愚かさに突っ込む気概を期待します…映画に見たいのは、権力の横暴ではなく、そうなってしまう人間という生き物なので。

(評価:★3)

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