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[コメント] JSA(2000/韓国)

とりあえず、イ・ヨンエと結婚したい。まずヨンエのインタビュー映像を見る→惚れる→一応本編も見る→ヨンエの軍服コスプレを堪能する。以上が正しいDVD鑑賞方。とりあえず結婚したい。ソフィーじゃなくてイ・ヨンエと。

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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場面の説得力は凄い。チョコパイのセリフなど、あの場では微妙な言い回しが多い。なぜかと言えば微妙な関係だからだろう。その辺りの描写はさすが。

大まかな設定は面白い。一方的な北描写も南の娯楽映画という前提を踏まえれば他に選択肢がない。ぬるいと言えばぬるいが、そういう企画として割り切ってしまえば、それ以上不自然はない。「南が映画で描く北」としての映画的説得力はある。

「歴史的気合」を入れて鑑賞に望めば落胆は必至だが、私としてはむしろそういった歴史背景を娯楽ツールとして使い切って、『シュリ』を超える金額を稼いだ手腕に感心するばかり。そう、『シュリ』と同じタイプの映画として捉えれば良く出来てると言えるだろう。

本当にぬるかったのは南北とか現実味とかより、安易なサスペンス仕立ての無意味さ。ヨンエの浮きっぷりは狙い通りではあったとは思う。あの精一杯強がり馬鹿女に語らせる事で、男だらけの藪の中的サスペンスを引き立たせる効果はあったと思う。問題はこの作品がサスペンスではないということだ。オチを聞くまでは一応機能してたコスプレヨンエも、終わってみれば実は何の意味もなかった。最初に述べた「真相究明より中立を保つ事が一番大事」、それを二時間使って説明して、最後にもう一度同じ事を言い直すという、ぬるい映画の典型的症例。

そして自殺。あれは本当に余計。あの二人が真実を飲み込んだままそれぞれの国で生き続けてこそ、今までの前フリが生きてくるはず。例えば、無表情にお互いを貶す言葉を言わせて、その内心にある友情と、思ってる事と逆の事を言わなければならない苦悩をこれでもかと強調して、やりきれなさを残しつつ終了、っていう割とベタな手法がすぐに思いつくけど、それじゃダメだろうか。俺なら絶対、「金正日将軍万歳!」って言わせて終わりにするんだけど・・・さすがにそれはやり過ぎか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ハム[*] けにろん[*]

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