舞台がキューバということで、建築物など美術的にきれいで、音楽もラテン音楽で統一し、映画全体に良い雰囲気が漂っていたと思った。それに加えて、主演の特濃コンビのバンデラス＆ジョリーがその映画の雰囲気にマッチし、全体的に怪しさ満天なのも良し。前半、R-18指定なだけはあって二人の絡みがしっかり用意されていたが、濃いし激しいし・・・で画面に釘付けになった。キスも濃いキスばっかりだし。他の役者ではできない、あの2人ならではの絡みだと思う。濃さがR-18。ジョリーの色気には悩殺です。しかし、話が進むに連れて展開が失速。サスペンスとしてはどうしようもない。めちゃくちゃすぎる。ジュリアと探偵の男との関係がおかしいと思う。どうせなら、中途半端なラブストーリーにしないで官能ラブストーリー要素をもっと押し出した方が主演の二人の魅力からすれば良かったのでは？でも、ジュリアが脱獄するオチはなぜか結構好きでした。ジュリアの魔性の性格を抑えてるとちょっとニヤリといった感じがするのが好き。

　内容よりも、ジョリーの魔性の女ぶりが遺憾なく発揮され、濡れ場シーンも生々しくて期待通りだったからまぁ、その点では良かったかなぁ〜。