[コメント] 夜霧の恋人たち(1968/仏)
あの距離感が好き。夜霧なんてどこにもないけど、そんな言葉がよく似合う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アントワーヌ君が感じたオーラの正体は、何となく分かる。それに対して逃げ出したくなるときもあるのわかる。でもあのマダム、フォロー入れてくるとは!すごい、完璧です!あれはいくら恋人がいると言っても、よろめくでしょう。鏡に向かってつぶやきたくもなるね。
就職先が探偵社って言うのも楽しい。ああいうことするんだ。それにこっそりと相手を見つめるなんて、この話にぴったり。アントワーヌ君は本来そういうことするようなタイプに見えないけど、強制的に距離感を取らされるわけだ。その感じはまさに「夜霧」(ちょっと苦しい)。近いはずの相手も、少し霞んで見えるし、霞んで見えるから、もとよりきれいにも見えるわけだ。思わず迷いそうになるけど、さっと霧が晴れたあとには、自分のよく知ってる彼女がいる。いいねえ。鮮やか。
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