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[コメント] ヴェラ・ドレイク(2004/英=仏=ニュージーランド)

純粋で善良な人が世間に打ちのめされていく様は、哀れを通り越してつらい。しかし後味は悪くなかった。2005.1.1
鵜 白 舞

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







良かれと思ってしたことで、若い娘達を命の危険にさらしていた。同志と思っていた友人は黙ってお金をもらっていた。息子には汚いもの呼ばわりされ、犯罪者の烙印を押された。人のことを考えていたはずなのに、一番大切な他人である家族を不幸に陥れてしまった・・・

どん底だ。ヴェラの行動の善悪より、純粋な人間が純粋ゆえに転落していく様に興味を持って見ていた。

しかし落ちていくだけでは見ていてつらいのだ。この映画は救いも忘れてはいない。周りの家族が格好いいのだ。どん底の人間を見捨てないというのは、本当に大変なことで素晴らしいことだと思う。悩みながらもヴェラを受け止める姿には嬉しくて泣きそうになった。まあ、泣きそう、で止まったのは、皆さん立派過ぎてやはりこれはお話だと引いてしまったからなのだが。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)リア くたー[*]

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