sawa38さんも仰ってますが、同じさだまさし原作の『解夏』でも母親役で、昨今再ブレイクの感がある富司純子を安易にキャスティングせずに（ここ最近では誰もが、この役に思いつきそうな女優）、夫君・伊丹十三の死後、映画館に行く事さえ怖くなったという宮本信子の重い腰を上げさせ10年振りに映画出演させた製作陣の尽力に拍手。

宮本信子が本作で何かしらの映画賞で助演賞を受賞しなければ、この世は嘘だ。

松嶋菜々子は上手いとは思わないが下手すれば宮本信子に全部持っていかれる所を、ちゃんと主役としての存在感を保ってるのはスターの証しか？

大沢たかおは、別に誰でも良い感じ。

円城寺あや、山田辰夫は堅実な演技。夏八木勲も、さすがの存在感。

クライマックスの阿波踊りのシーンは格好良すぎて、一生の内に一度は生で見たいと思わせる。