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[コメント] キル・ビル(2003/米=日)

クエンティン・タランティーノの《映画愛》。
わさび

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







テレビ・スポットで使われてた、ルーシー・リューの「ヤッチマィナァ!」が気になって気になって劇場へ観に行ってしまったんですが、予想以上におもしろかった!

たとえば、その場面だけアニメにする必要はないし、CGI 全盛時代にミニチュア撮影する必要もない。でも、必要性とか必然性とか、そんなことは考えずに、クエンティン・タランティーノの演りたい放題、撮りたい放題って雰囲気がビンビン伝わってきました。カッコ良いカットも多く、効果的な音楽とも相まって、スクリーンにくぎ付けでした。

ただ、アメリカ、メキシコ、日本、中国でロケをしたわりにはセット撮影のシーンが多く、ちょっとこぢんまりした印象を受ける場面も散見されました。これはちょっと残念。

必要以上に血がドバドバ出ますし、ストーリーもあってないようなもんですし、楽しめるか楽しめないか、両極端に分かれる作品だと思います。私は気に入りました。作品世界にグイグイ引き込んでゆく演出が圧倒的で、前編としてのラストのまとめ方も鮮やか。後編が楽しみです。

個人的には千葉真一の活躍に期待してたんですが、役柄的に脇の脇って感じ。でも、大葉健二とのからみは楽しかったです。

それにしても、栗山千明の眼力(めぢから)はスゴいなぁ。あのキャラクターが前編だけってのはもったいないと云うか、贅沢な使い方だ。演技の幅を拡げてもらって、いろんなジャンルで勝負できる国際派スターに育ってほしいと思います。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)水那岐[*] makoto7774[*] トシ[*]

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