[コメント] 二十才の微熱(1992/日)
バックミュージックの無い青春(02/07/09)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
*『ハッシュ!』を観た後に鑑賞。 *以下『ハッシュ!』のネタバレも若干有り ・
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登場人物の痛々しい息遣いに何度も涙してしまった。
『ハッシュ!』のように、スタイリッシュな訳でも無い。テンポも悪い。しかし、静かに気だるく進む時間の中に、飾らない監督の心を強く感じた。
自分でも可笑しいと思う。今の私の年齢からすれば、監督の重ねた年月も考え併せ『ハッシュ!』に共感してもおかしくないと思う。しかし、大人になって前向きに解決策を求め始めた『ハッシュ!』の登場人物たちよりもずっと、『二十才の微熱』の悩み続ける彼らに同調してしまった「現在」の私がいる。
寧ろ、私が『二十才の微熱』の彼らと同世代だった頃のほうが、『ハッシュ!』に同調できたかもしれない。怖いもの知らずで傷ついてもきっと答えは見つかる(答えは存在する)と思ってた。今考えれば、ハッピーエンドを信じる主人公だったのだろうと思う。
私の時は止まったままなのだろうか?それとも、やっと監督の青春時代の痛みをちらりとでも理解できるようになったということだろうか?
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