[コメント] ドラキュラ デメテル号最期の航海(2023/米)
「ドラキュラ海を渡るの巻」だけを映画化という攻めた企画で、よくこれほどのバジェットを実現させたなと感嘆した。 ウーヴレダル監督、ハリウッドで信頼と実績を積み重ねてきたんだな。
物語の骨格は『エイリアン』に倣わざるをえぬ。古典にアレンジきかせて現代のホラーに仕立てており文句ない。
19世紀の貨物船と船乗りたちの世界を克明に描いた前半は本当に素晴らしい。この美術、この撮影をずっと観ていたい。ヴェルヌの「グラント船長の子供たち」とか撮ってほしいくらいだ。後半も冴えてるんだけど、獣じみたドラキュラの造形は大いに不満。魔人ドラキュラというよりも吸血鬼ノスフェラトゥみたいだ(ハゲとる)。
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