コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 陽だまりの庭で(1995/仏)

空想が現実を変えていく物語。だが空想を現実にするためには体を張らねばならぬ、という落とし前の部分まで踏み込んだのはさすが老いてもボケてもブロカ。時々書割セットのおとぎ話に逃げるのも笑って許せる。
ペンクロフ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







孫娘を傷つけぬためについた嘘が、老人自身をも救っていく構造が面白い。ズバリ言ってあんな少女とスパイごっこしながら突然心臓麻痺で死ぬとすればそれは大往生以外のなにものでもなく、それは『ゴッドファーザー』でのマーロン・ブランドの大往生を超える理想の死に方ベストワンのはずだ。しかしこの映画では、老人が少女にひっぱられてどんどん若返って活動的になっていくところに妙にリアリティがあった。

小さな飛行船にぶら下がり、宙を飛んでいく少女。そこにどんな理屈も言葉もいらない。今という一瞬が永遠に続くように願うだけだ。

少女が真相を知ってから、2人は騙し騙される一方的な関係を超え、共犯関係に達する。ここがこの映画の白眉で、この共犯関係の魅力、興奮、エロさ、ドキドキを理解できないとこの映画は寝言にしか聞こえないかもしれない。オレだってあんな子の共犯者になれるのなら駅の1つや2つや3つや4つ、いつでも爆破します。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)Kavalier OK[*] tredair[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。