おっさんになった今は、連中にもかなり同情できる。この映画、科学者だって大概ろくなもんじゃない。ヒロインの恋人の軍人（スペイン野郎）なんか、中でも最悪で特に清々しい。武力も科学も役に立たぬ世界で（言うまでもなく愛情なんてクソの役にも立ちませんペッペッ）、自分を見失わないのは民間人のヘリパイロットたちだけだ。彼らのあきらめの良さ、現世への未練のなさ、努力を信じない気概にはいちばん共感できる。

冒頭の街中にワニがいたのは、フロリダだからということらしい。

以前は「死霊のえじき最終版」と名乗るVHSビデオソフトがあったが、これはゴアシーンをカットしたテレビ放送向け仕様で噴飯ものだった。DVDはオリジナル版で出たので安心です。