[コメント] 海の上のピアニスト(1998/伊)
『ニュー・シネマ・パラダイス』を見た時は泣けなかったのに、この映画だけは涙が止まらない。最後の1900の屁理屈なんてどうでもいい。もうその時には涙で字幕なんか読めないくらいボロボロなんだから。
でも、この涙は1900のための涙ではないんだよね。ロマンチストで自虐的で臆病でニヒリスティックな自分自身への自己愛的な涙なんだよね、本当は。しっかりと大地を踏みしめて生きていると思って疑わない人達は信じないだろうけど、僕達は地球という船に乗って宇宙という海を航海しているんだよね、ずっと。1900の人生は僕達の人生をちょっとばかり凝縮しただけで、なんら特別なものではないってことだな。もし地球が滅亡する時に生きていたら、あなたなら逃げ出す?それとも・・・。
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