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[コメント] 眉山(2007/日)

とにかく原作がつまらない。プロモで阿波踊り露出しすぎ。
prick

とにかく原作がつまらない。

出演者の演技は目を見張る物があった。とりわけ宮本信子のかっこいいことかっこいいこと。講釈のシーンは一見の価値がある。松嶋菜々子もがんばっていたし(大根役者だと思っていた)、大沢たかおもよかった(いつもと同じ演技だけれど)。

しかし、さだまさしの原作が圧倒的につまらなすぎる。致命的につまらない。あまりにも凡庸すぎる。最初の数ページで結末まですべての流れがわかってしまう。映画も同じ。はじまって10分もすれば、すべての流れが読める。あなたも間違いなくわかる。

先のわかる話ほど面白くない物はない。

それをフォローできる魅力があるなら別だけど、残念ながら、そんな魅力はこの映画にはない。監督の演出はよかった、俳優の演技もよかった、しかし、ストーリーがまるでつまらない。だから、はっきり言って退屈な映画だと思う。

つーか、これ以上この映画をよくすることは誰にもできんよ。

ようは、さだが悪いんだ。ついでに言うなら、俺はさだまさしという人間が嫌いなのだ。じゃあ見るな、と言われそうだけども、個人的な好き嫌いを差し引いても、マジでストーリーが退屈すぎるんだよお!!!!!

あと、プロモーション。

徳島の阿波踊り協会が前に出すぎ。しつこい。監督や俳優がロケ地を訪問したら阿波踊りでお出迎え、ニュースでも阿波踊りで映画をPR、舞台挨拶でも30分にもわたって阿波踊りを披露、おまけに本編のラストシーンでも延々と続く阿波踊り!!!!!

また阿波踊りかよっ!!!!!

思わずスクリーンにツッコんだ。

本土生まれの俺にとって何度も何度も阿波踊りを見せつけられるのはあまりにも苦痛すぎた。つーか、そこまで阿波踊りに思い入れないもん。いや、そりゃあすごいものなんだろうけどさあ、それ、ただの踊りでしょ?みたいな。このやり場のない悲しい気持ち。

「同じアホなら踊らにゃ損」と言われそうだが、俺はアホではない。普通の人なんだ。この作品をきっかけに徳島を観光地化したいのはわかるが、もうちょっと控えめにPRした方がいいと思うよ。あまりにしつこくて、逆に徳島が嫌いになってしまったよ……。

2007/4/試写会

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

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