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[コメント] ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)

アメリカ人は楽しめるかもしれないが、ハッキリ言ってここまで「アメリカ!アメリカ!」って叫ばれても困る。 金持ちの中にヒュー・ジャックマンがいそうな気がしたのは俺だけ? 2002年12月21日劇場鑑賞
ねこすけ

これを見終わった後は是非『ニューヨークの恋人』をご覧下さい(笑)

と、いうわけでこの映画を一言で言い表すと「圧巻」だけでした。

カップルで見てきている人もいたけど、こりゃカップル映画でもないし、クリスマスで見るような映画でもないと思う

アメリカじゃアカデミー賞有力視されてるみたいだけど、そりゃ無理もないだろうな。祖国アメリカの偉大な誇りを背負って死んでいく男たち

ここまで貧富の差が激しく、混乱したNYの中にある、ファイブポイント。その中を仕切る5つのギャング(組)

闘いで憎き相手を殺す時にも相手を尊重し、戦いの前には戦いのルールを決め、決して破らない

そんな彼らの精神にかなり感動した。

しかしあくまで題名は『ギャング・オブ・ニューヨーク

監督は一体何を描きたかったのだろうか?上のことを描こうとしたのなら成功作と言えよう

しかし俺にはこの映画は「アメリカ偉大なり!」って叫びまくってる映画にしか見えない

ストーリーもどこかで見たことあるような話と思えば『用心棒』のリメイク、『ラストマン・スタンディング』見たいに組織にもぐりこんで、あとは親父の敵討ちなんてどこにでも転がってるネタ

群集の戦闘シーンは圧巻、唖然、呆然、愕然。壮絶すぎる。この戦闘シーンは素晴らしいの一言。クライマックスの暴動なんかも凄い

ただ中だるみも少しあり、キャメロン・ディアスレオナルド・ディカプリオの恋愛ももう少し削れた感がある

ケツ痛かった。中盤は少し眠気が来た。

結局群集での闘いと、男たちの誇り高い死しか見所なかっただろ。

ちなみに・・・

この「ネイティブズ」はひたすら「祖国アメリカの!」とか「アメリカ人として死ねる」とか叫びまわってますが、じゃぁあなたた達はインディアン(ネイティブ・アメリカン)の子孫ですか?と問い詰めてやりたい。

スターシップ・トゥルーパーズ』がこの時代に公開されたらバーホーベン様は夜後ろから殴られるんだろうな・・・

エンドロールはばりかっこえかった!

映像・・・5☆☆☆☆☆ 音楽・・・4☆☆☆☆

総合・・・3.5☆☆☆

追加・・・(12月31日)

今日、この映画のの特集番組やってて、なんとなく見てました。工藤夕貴が語ってましたが「この映画を見て、NYの壮絶な歴史を知って、今、このアスファルトのしたにはそんな歴史があるんだなぁって思うと、NYがまた違って見えてきます」といってました。

自分は、これを見たとき、一本の「映画」としてみて「映画」として評価してましたが、考えてみれば一番大切なものを見落としていた気がしました。

それは監督のNYに対する愛情。そして、歴史は血で築かれているということ。

それはNYだけに言えた事ではない。

なんか俺は映画を見るとき大切な事を見落としていた。見終わって気付いた自分につくづく後悔・・・

ラストにあった、昔のNYから現在のNYに変わっていく映像は、そういうことをかんじとってもらうための監督の意図。

そう、思うといかに自分のこの映画に対する接し方が愚かだったかを悔いる。

点数3点→4点に変更。(確かにストーリー的な面では、悪いところがあるが・・・)

(評価:★4)

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