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[コメント] グリーンフィンガーズ(2000/英=米)

あぁぁぁぁぁ!!劇場で観たかったのに見れなかった自分に怒りを押える・・・なんてこともない。そりゃ劇場で観たかったけど、ビデオで見てこの爽やか感動だぁぁぁぁ!!面白すぎる! 2002年9月4日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ショー・シャンクの空に』『グリーン・マイル』くらいかな、自分が今迄見たことあった、刑務所映画って。。。

あっ、『バンディッツ』も少しなら見たことあるし・・・。

確かに爽やかラスト度は『ショー・シャンクの空に』の足元には及んでるけど、流石に完全に越しているわけではない。爽やか度、人生の素晴らしさとかそういう面では明らかに『ショー・シャンクの空に』に軍配が上がる。

だが、しかし!しかしだよ。それでもこの作品は文句なしでもないけど、面白ぃぃぃぃ!!!

確かに所々雑なところがあるかもしれない。あのトニーのその後も描いてないし、前半の展開を早くするためか、心の通い合う辺りが確かに雑かもしれない。

しかしぃ!この風景は何だ?この風景は。

冒頭から花屋のガラス割って犯罪。警察から逃げ回るのに、このほのぼの感。刑務所の中ですらほのぼの。何処までも何処までもほのぼの。

一度は諦めた夢を取り戻す為に愛よりもガーデニングを選び再び刑務所に戻り、そして必死に空回りして、仲間からの少しずつの反感を買う・・・。

しかしそんな時大切な友人を・・・・。そして庭を燃やす・・・。

あの姿に思わず涙しそうになってしまった。なんでだろう。彼はなんのために庭を造っていたのか?その姿がそこにあった。

そして彼らが作り出したのは、「日頃見落としがちの美」だ。

あの風景。確かに草や、落書き、コンクリートに廃車。

しかしそこに愛つーか、友情つーか、彼らの温かみがあった。温もりというか・・・。

殺人犯達の心の片隅に置き忘れた大切な何かを。もし彼らがサッカーをしてなかったら?もし彼らが花を踏み潰さなかったら?

あのラストの「日頃見落としがちの美」は冒頭、彼らが踏み潰したパンジー(実はニオイスミレ)のことじゃないか?

日頃見落としがちの美・・・・。そんなものどこにでもあるんだよ。この映画のように注目されてないのも日頃見落としがちの美?

彼らの優しい瞳が、脚本のアラを埋め、そして映画全編に漂う「日頃見落としがちの美」。

そして何よりもちいさな命(=花)が、女王陛下の心を動かし、どれだけ作られた美しい庭園よりも、彼らの「日頃見落としがちの美」を選んだってことかぁぁぁぁぁ!!!!

いいよ、堅苦しいこと抜きにして面白いんだから。ち、ちくしょー!マイベストに一気に食い込みそうな勢いだぁぁぁぁぁ!!!

(評価:★5)

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