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[コメント] トーキョー×エロティカ(2001/日)

ホント、よー分からん。 2004年2月18日DVD鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一応ピンク映画初体験な訳ですけど(『LIES』はピンクじゃない・・・よね?)、この映画、何か、生と死に関してを描いている、って聞いてたので割と期待していたんですけど、ホント、よー分かりません。

ばらばらと思われる3つのエピソードと、「もしかするとこうであったかもしれない」仮定の過去と未来。そして、それらを微妙に繋げる小道具。曲がったスプーンに、嘗て住んでいた家、そしてそれらを繋げる台詞や、状況設定。「(スプーンが)かわいい」だとか、彼氏が別の女と寝ている所に出くわす、だとか。ばらばらの物語がどこかで繋がっていて、その「もしかするとこうであったかもしれない」仮定が強まる。でも、何?

って、ホント、俺のアホな頭じゃ良く分からないんですよ。だから何?ってな感じ。

結局、死神は登場人物に不条理な死を与えながら、最終的にケンヂを犯す。それで、それで?って思えば「死ぬまでの時間は手前の好きな様に生きろ」って、おい!

物語が描こうとしているテーマや、作品の姿勢、そしてストーリーには惹かれるモノがあるんだけど、セックス描写は別にして考えても、イマイチ作品自身から、作品が描こうとしているモノを、鑑賞前に想像していたほど感じる事が出来ずに、少し落胆。

確かに、ラストの展開(死神が現れてケンヂ=主人公=語り部を犯しながら、二人が死ぬ原因を写真で見せる。この前後の10〜20分は本作品中で一番良く出来たシーンであり、一番まとまっていて、簡潔で分かり易かった(つーても、ラストなのでそうするのが当たり前なんだけど)。だけど、どうも作品が言わんとする事がイマイチ分からずじまい。もし、本気で「死ぬまでの時間は手前で勝手に生きろ」がメインテーマなのなら、そんな事言われなくたってしてやるよ、と。

それでも、そこに至るまでの千切れ千切れの全く無関係だった、意図された破綻が上手い具合にまとまる様は少し感心。

それでも、ラスト云々別にして総合的に見てみると、どうしても「うーん・・・」といった具合に終わる。

何か消化不良。

(評価:★2)

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