病院で体調をコントロールしてもらいながら、何年か生き延びるのと、食べたいものを食べて、やりたいことをやって死ぬのと、どっちがいいか、考えなくても分かるんだけど。 ああ、どうしてもあの孤独なアルマンド(ジュディ・デンチ)と自分の父親の姿がだぶってしょうがない。

生きてるうちに、ババァを抱きしめて仲直りしていれば．．．って、激しく後悔しただろうと思うキャロライン(キャリー・アン・モス)のことがとても可哀相。 でも、どんなに暖かい場所にいて、どんなにたくさんの見送りを受けても、旅立っていくときは、一人で行かなければいけないんだよねー。

ジョセフィーヌ(レナ・オリン)は、ただものじゃなかった。セルジュ(ピーター・ストーメア)の泣きが入っても、毅然としてて、立派だったと思う。 逆に、セルジュは、可哀相なことになってしまった。あの人に効くチョコはなかったんかい。がるる、伯爵様こそは罪の償いをしなさいよまったく。

ち、ジョニー・デップのやつ、毎度おいしい役やってるよなぁ。ギターを抱いた渡り鳥だもん。

いい話なんだけど、なんせ、もろもろてんこ盛りで．．．。 サウンドは、なかなか良かったんだけどという印象。