ジャッキーの笑顔が殆ど見られないという意味では｢新ポリス・ストーリー｣（今作と混同しちゃいそうなややこしい邦題ですな）以来でしょうか。ベタではありますが、それなりにドラマを充実させた結果なかなか見応えのある作品に。ただクライマックスの格闘シーンなんかでいつものジャッキー映画らしいカラーに戻っちゃったのが、この作品的には正解だったかどうか。でもラスボスとは別に格闘して決着をつけたわけでもないし、新しい側面を見せたいという気持ちは十分伝わってきました。前半30分なんかはジャッキー映画にしては、かなりヘビーな展開を見せますし。

最近のハリウッド・ジャッキーを全然否定しない私でも、「ああやっぱり純香港資本だと一味違うな」と思いました。何にせよ齢50を迎えたジャッキーのこれからを占う意味では、外せない1本でしょう。ファンなら必ず見るべし。