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[コメント] 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!(2010/日)

早速、行って来ました。最近まれな平日満席でした。やはり映画って、観る前から何かを期待している雰囲気、ちょっとした共有感、いいですね。作製者側もその期待感を受け取り、その意気込みが反映されているかどうかが勝負です。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







で、ファーストシーンから日本映画では珍しく金をかけている雰囲気が漂います。映像には緩みがないです。しゃきっとしています。

マンモス警察署の引っ越しという設定での多人数(エキストラも含む)にも拘わらず、撮影時にも日ごろよく見かける人物描写の無駄な動きがほとんど見られない。ただ映されている人たちにもきっちりとした演技指導が行われていることが分かる。

これを通過すれば後は観客は一応納得し、いつものペースに入ることができる。音響も最初の人間の手を使った軽快音から暗く陰鬱な音まで多種多様に配慮されている。環境は整った。さて本題へ。

まあ、ネット中毒者か何だかわからないが、たった3人だけで引っ越し業者に変装して、セキュリティシステムを壊し、毒ガスもどきまで仕込むことが出来ようかなんて、突っ込みを言っていたら他にも言いたいことはいっぱい出てくるだろうし、僕はこの際何も言いません。恐らく突っ込みは承知でこの映画を作ったのだと思いますから。

それでも少々気になることが、、。

青島の不治の病事件は本人にはもう少し隠していた方がもっと面白い展開が期待できたのではないか、ということ。

そしてもう一つは管理補佐官という聞き慣れない準主役の配置。結局ただ調整をしていただけで、観客が想像していた(僕が?)どんでん返し気味のことは全く起こらなかったこと。(ただ悪人は殺してしまえなんて、そんな当たり前のこと、、)

また、新所長が誰か、というミステリーらしきものもあったんですが、伏線が女の子をやたら確認している元同僚というのもキレテない感じ。その新所長挨拶も全然つまらなかったし、、。

と、結局ぶうすか僕も突っ込み入れてますねえ。でも、2時間半、楽しませてくれたのは事実です。最後に青島が閉じ込められた鉄壁の壁を木で叩き続けるシーンはジーンと来ないと嘘ですね。ちょっとした文明批判でもある。でも、もうちょっと観客を盛り上げて欲しい気もしましたが、、。(あっ、また突っ込み)

次回作も期待したいですが、でもそろそろ出演者、お年を感じるようになっていますねえ。ちょっとだんだんきつくなるかな、、。とは言いながら、なお且つ期待している私は相変わらずこの映画のファンです。

(評価:★4)

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