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[コメント] リチャード・ニクソン暗殺を企てた男(2004/米)

社会的に不適合の人間をしつこく追いつづけたカメラ。何をやってもダメ人間というのはどこにでもいるわけで、しかしこれだけ鋭角的に見せてくれると、誰にでもその一部分があるというのが分かって来る。ペンがうますぎるので、ラストは衝撃的でもある。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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やはりこの男の変なのは妻に会いに来るだけで、子供とは話そうとしない。(写真には撮ろうとするけれども、、)人間本来の心情というものにそもそも欠けている。 でもこんな人間は身の回りには結構いるものだ。

しかし、あそこまでやる人間はそうそういないのだ。 それが現代と言うものなのだろう。(30年前の事件とは言え) それでもあのラストはやはり衝撃である。驚いてしまうが、こんなものなのかもしれないと、妙に納得してしまう自分を見てしまう。

作品としては、また食傷気味のショーン・ペンの演技力を見る映画だ。 しかし、彼はうまい。 実にうまい。

厭な人間なのに、自分でそれさえ気づかない異様な感じをあの独特の感じでうまく表現している。

決してまともにおかしいと言えない人間なのだが、かなり社会生活上で不適合な人間だとシーンごとに分かって来る緩やかなカメラ。

だからこそラストの衝撃的な映像に結びつく。 でも、これがいわゆるそういう事件の真実の部分なんだろうな。

決して読後感がいい映画ではない。 むしろ逆なのだが、不思議と考えさせられる映画でもない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)sawa:38[*] two[*] ころ阿弥[*] ペペロンチーノ[*]

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