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[コメント] アバウト・シュミット(2002/米)

ベッドで動けないニコルソンにスープを与えるベイツが、いつ豹変するかヒヤヒヤしながら観てました・・・。ネラってやってるとしか思えないシチュエーション。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そのどれもが、将来自分の身に降りかかってくるか分からないエピソードながらも、なにもそれらを「全て」詰め込まなくても・・・というのが正直な感想。細かいエピソードに翻弄されることに終始していて、例えば孤独な日々の単調な繰り返しからくる孤独や、周囲の人々が去っていった後に一人取り残される孤独、みたいな否応なしに自らと向き合わされる時がじっくりと描かれてないので、主人公の孤独がイマイチ実感を伴って伝わってこなかった。4点がつけられない理由。あとは娘の「今頃になって〜」というセリフの「今頃」に至るまでの部分がもっと知りたかった。

ラストが良かった。自分を一番理解くれたのは、未だ会ったことのない遠くの国に住む子。自分の知っている誰よりも遠くにいるはずなのに、一番近くに感じる。そして何となく手を差し伸べたつもりが、本当に差し伸べる「手」を切実に望んでいたのは自分だった、と。確かに皮肉な結末だけど、この皮肉は温かい。

(2005/11/27)

(評価:★3)

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