●わたしは、このラスト嫌いです。いわゆる「夢オチ」ですよね。妄想だったり、幻覚だったり、この映画の冒頭のような「夢を見た」のならいいけど、内容丸々「夢でした」ってのは、禁じ手です。「このあと、どんな展開になるの？」とはらはらして見たものが白紙に戻るようで。「ハイスクール奇面組」みたいだ。ただ、そうゆうこだわりを捨てれば、深く練られた構成と、俳優陣の熱演は見所があると思います。

●デイビットのマスク、不気味です。気味悪いほど、崩れた顔の醜さが際立つんでしょうね。犬神家の「すけきよ」と言いましたが、同じ横溝正史の初期の名作「鬼火」に出てくるマスクに近い。機会があったらご一読を。

●最後のデイビットがソフィア（仮想）に向かって語る「君は死んで･･･」うんぬんは、１５０年たって、現実の世界では君はもう存在していない！って事だと思うのですが。

●･･･で、「４回」の特別な意味はなんだったんだろう。（それにしても、ブライアンのような寛大な親友が私にもほしい）