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[コメント] 17歳の瞳に映る世界(2020/米=英)

原題も、その意味の重要性もありすてきだが、私はこの『17歳の瞳に映る世界』という邦題、好きですよ。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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私は気づきませんでしたが、冒頭から登場する「オータムの父親」が、やたらKYだと感じが、父親にとって思春期の娘は「腫れ物」のような存在だからか?と思ったら、あれは「義父」だったのね。だから、そこにはお互いに微塵も親子愛を感じなかった。

そう考えると、この映画の男性登場人物は、誰ひとりとして「優しいひと」はいなかった、あるいは必要なかった。

そして「四択のシーン」、やはりここが特筆すべき場面。それまでずっと虚勢を張ってたオータムの「素顔」が印象深い。エロ男ども相手にしても「上手く立ち振る舞えるスカイラー」と、「不器用なオータム」の正反対な二人が、そっと寄り添う。それを「愛ある眼差し」で見守る監督。

彼女たちと同世代の女子、そして男子にも見てほしい映画です。そして思春期の子を持つ親にも。

(評価:★4)

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