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[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)

みなさんのコメントを読んで、「雷に7回打たれた男」についての記載が予想外に多かったのが妙に納得。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私も雷じいさんの打たれたシーンが結構印象深い。劇場内でもココに反応してる人が多かった。この男についてと、デイジーがパリで交通事故にあったシーンの描き方が、本編とは異質に感じた。逆に本編もこのノリだったら、もっと面白いのに。

そう書いたが、この落雷シーン、7回といいながら、5回しか劇中に出てこなかったのが中途半端に感じたし、入っては去ってゆくホームの中で、ずっと長い間生き続けた存在なわけで、できれば7回全部語らせて、そしてこのホームを「去ってゆく」別れのシーンを見たかったのに、描いてくれないから、とても残念だ。

さて、本編だが、やはりブラピの「老→若」を眺めるための映画なのかな?3時間かけての。「数奇な人生」というサブタイトルがついているが、「人生」というには「老→若」として生まれたという設定以外で、魅力的な部分が全くなかったし(唯一、船乗りとして働いていた間の出来事はちょっと面白い。そんな所ぐらいか)。「船乗り」以外の部分で、ほとんど働いていなかったよね。実の親の遺産のおかげか、遊んでばかりいたような気がするんだけど(ホームの手伝いをしていたのかな?)。養母の最期を看取ることもできなかったわけだし。人生自体は「数奇」でもなんでもなく「普通」なんだけど。

なぜ若返ってゆくのか?盲目の時計職人の逆回し時計の不思議な力?(なぜ時計職人が「ミスター・ケーキ(計器じゃないよ)」だったのかがよくわからないが)。そうなるとこの映画はSFとかファンタジーの要素もあるわけだが、そういう切り口の映画ではないことは事実だ。

ブランシェットは、本当に何でもこなしてしまう、すばらしい女優さんです。しかし「アカデミー賞13部門ノミネート」だそうで、賞レースのためにキャスティングされたような気がしないでもない。ブラピは最近、アカデミー賞好み?な映画と、ジョージ・クルーニー系脱力映画の両極端な印象だ。ものすごく強くクルーニーの影響を受けている気がするんだけど。(私生活はアンジーにベッタリ)。

少女時代のデイジーのエル・ファニングって、ダコタちゃんの妹なのね。そういえば『チャーリーと14人のキッズ』はダコタそっくりだったけど、『バベル』もこの映画もその面影がなかったから気づかなかった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)青山実花[*] ペペロンチーノ[*]

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