怒り！激怒！！何じゃこりゃ、ふざけんじゃねえよ！！！････はぁ、ちょっとすっきりした。

･･･と、とにかく怒っております。これで終わりかい？、２時間っていったけど、正味９０分ちょっとぐらいしかないだろ。絶対これ、未完成のまま上映してしまったか、マジで「ＮＥＸＴ（次回へ続く）」なのか？

いや、途中までは結構良かった。個人的にＳＦは好きなジャンルで、『サウンド・オブ・サンダー』の時にも書いたけど、「ＳＦ映画は着眼点と奇抜な発想、斬新な絵コンテ」と思っているので、ちょっと敵アジトでの能力の使い方に苦笑したけど、それなりに面白い仕上がりになっていたと思う。で、「ミステークだ！」で、ドカン！で、キュルキュルっとモーテルのベッドに戻るのもいいよ、私は。でもそこでおしまいって、何じゃそれは。

あと１５分長くして、「そこからやり直し」で無事解決！まで持っていってこその「映画」だと思うんだけど。

ちゃんと解決しなければならない点が３つ。１つ目は、自分のことは２分先までなのに、彼女のことになると、なぜ先の先まで見通せるのか？出会いに関してはある種の「デジャブ」だよね、これ。そうすると彼女に何か隠された秘密があるのか、どうなのか。彼女とのその後の未来に関してもなにか示唆しないと、ただの「ヤリ逃げ男」と「（展開上）都合のいい女」だよね。

２つ目は、「黒幕はだれなのか？」とうとう登場しないまま、雑魚敵との戦いで強制終了。爆発させる意図もわからない。脅迫？テロ攻撃？そもそも消えた核爆弾が、「カリフォルニア」にあることが何故判る？

３つ目は、「映画の決着」。なんでここでジエンドで観客納得すると思うのかな？なんだか『銀河鉄道９９９・エターナルファンタジー』を見た時の悪夢が蘇る（あるいは私は未見だが、『エヴァＡｉｒ/まごころを、君に』もか？）

まぁ、２分先が見える男にＴＶニュース見せて、どうやって核爆弾の在り処がわかるというのか？という疑問とか、ＦＢＩや悪の組織がその力を利用とするほど、彼の力が有名なものだとしたら、いまごろ有名人だよ！とか、ピーター・フォークはあれだけかい？とか、いろいろあるけど、結末さえしっかり締めてくれたら、結構高評価だったかもしれないので、残念だ。