予告編を見ていて、やたら宮崎駿や高畑勲が絶賛してるから、「そこまで肩入れしなくっても」とおもっていました。

で、映画を見てみて、結構いい作品だったと思い、「なるほど、彼らもこの映画を気に入ったわけね。」とおもい、上機嫌で映画のパンフを買った。その中にある「特別対談　宮崎駿×鈴木敏夫（プロデューサー）」を読んで、なんだか無性にハラが立ってきてしまった。なぜこの映画と『ロード・オブ・ザ・リング』を比較する必要があるんだろう。そのなかで「最低の映画」と酷評する『パール・ハーバー』『プライベート・ライアン』『地獄の黙示録』と比べるのはまだ仕方ないと思うけど、『ロード・オブ・ザ・リング』なんて、ぜんぜんタイプがちがうじゃないですか。それを、「人が死ぬシーンの見せ方が不自然」とか「原作を読めば判ると思うけど、殺されたりしているのはアジア人だったり、アフリカ人だったりするわけで、そういう自覚無しに見ていると言う事が信じられない」だとかいってる。悪かったね、「指輪物語」読んでいなくて。悪かったね、自覚なくて。とりあえず、あなたが『指輪』や他の「ハリウッド映画」が気に入らなかったのは判ったから、気軽に娯楽として映画を見ている人を馬鹿にするのはやめて欲しい！！。と、ともに、いくら宣伝になるからって、こういうひとのコメントをそのまま利用する宣伝側にも問題はあると思う。（配給にジブリが協力しているらしいけど）

はぁ、怒りにまかせて書きなぐってしまった。ちょっと自己嫌悪。

映画としては、パイロット二人が同じ女性に恋するあたり、まんま『パールハーバー』だったりする（女性の節操のなさも）。ただ、こっちの方が変に特撮に頼らなかった分、空の上の臨場感が感じることが出来たし、登場人物に味があり、みな明るいので、ドラマ部分がちゃんとなった。チャールズ・ダンス、渋いねぇ。