結局ずっと最後まで全部ヒトのせいにしつづける映画。

マトリックス世界で退屈なパッとしない日常送ってるときは「だってこんなのホントのボクちんじゃないもん。機械が悪いんだもん。ホントは何でもできる救世主なんですよーだ」と逃避し、ハイこれが現実ですよーと提示されたら今度はやたら「必然」だ「運命」だと抜かして、自分の頭で考え、行動することから逃げ惑う。「預言者のばあちゃんがネタ出し惜しみするからいけないんだい！」「だってそう決まってるんだもーん」…

アホか。何処の世界にいるかがアンタを決めるんじゃない。アンタが世界を決めるんだ。何処にいようと、さあ、今、自分の足で立て。（最後までなんかチューブに支えられてたっすよ、現実世界のネオぴー。マトリックス世界ではワイヤーに支えられてたし。）

最後に｡わたしは『マトリックス』のファンでも何でもないけど、あれ好きで熱狂した人たちは、こんなもん観たかったんだろうか？