さほどスピルバーグファンでもない私ですが、やっぱり『E.T.』や『ジョーズ』や『グーニーズ』（これは製作総指揮でしたね）を思い出してちょっとホロリとはしました。 ただ、そういう要素を抜きにして作品単体として見てどうかというと･･･。

一番釈然としないのは、ラストシーンのあの「いい話チック」な終わり方です。 なんかみんな感動しながら宇宙船を見上げてるけど、ちょっと待てよ、全然関係ない人何人死んでるんだよ！ そりゃ確かにあの宇宙人が地球人を憎むのは仕方ないかもしれないけど、だからと言って何も悪いことをしてない同胞をあれだけ殺されて、『E.T』と同じように感動的に見送っちゃっていいわけ？

こういう「全体の筋と趣向」のために「個々のキャラクターの内面の自然さ」が犠牲にされる映画って、どうもイライラするんですよね。

ただむかし素人映画を作った経験のある人なら、やっぱりあのラストシーンの後の「アレ」には感涙でしょう。アレだけで＋1点。