コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 座頭市喧嘩旅(1963/日)

音楽がなんか耳慣れてるな。と思ったら、伊福部明だったか。分かるな。この人の音楽は。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 本作から本作も新シリーズとなり、ますます座頭市の姿を格好良く撮ることに特化していった話で、今回はプラトニックな恋愛ものと、ロードムービーを合わせたような面白い形式の作品になっている。特に幼さの残る藤村志保が、なかなかの好演を見せている。最初、市が怖くて逃げよう逃げようとしていたものの、市の根の優しさと、彼女を守ろうという強い意志にほだされ、徐々にうち解けていく様子がなかなか魅せてくれる。こんなプラトニックな恋愛にしたのは、一種異色作なのだが、市の一面がよく見られる。強く、優しい存在としての市は本作が一番よく現れていた。女に手を上げるなんて、凄いことを…と思ったら、背中で泣いてるじゃないか!これは又、上手い演出だよ。

 伏線もあり、なかなかしっかりしてるとは思うが、ストーリーはかなり単純だし、これまで非常に優れていた殺陣がちょっと不完全燃焼っぽい。たださすがの安田公義で、カメラ・ワークは上手いけどね。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。