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[コメント] ダンジョン&ドラゴン(2000/米=チェコ)

まるでゲームそのまんま。日本の駄目アニメを手本にすることも無かろうに。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 1974年に登場したゲームD&D。トールキンの「指輪物語」の設定を活かし、後の数多くのRPGに影響を与えた4大RPGの一つと称された程の完成度を誇るこの作品を、現代のCG技術を駆使して描いた作品。

 だが、一方ではゲームをそのまんま映像化しただけとも言える。そこに青すぎる正義感を加え、結果としてオリジナルのゲームD&Dを知っている者以外は楽しめない作品と化している。(いや、むしろ怒らせてるかも)

 作品としては、確かにCG技術は凄まじいレベルになっている。画面一つ一つが実に見栄えするものとなっているため、単純に楽しむ分には良いだろう。保身のために配下のドラゴンを人間に向かわせ、平気で殺戮を行う女王が「貴族も平民もない自由な世界」を口にする。という無茶苦茶な論理も笑えたし。

 キャラクターは魔法使い、エルフ、ドワーフ、オーク、ホビットと言った、ゲーム世界ではお馴染みの面々であるが…あまりにもステロタイプなキャラばかり。ゲームだから。と言う説明で全て片が付くだろうけど。キャラで唯一感心できたのは、D&Dのオリジナルモンスターであるビホルダーが登場していたことくらいか。あと、ドラゴンの造形は凝ってるが、あれだけ数が出ると、まるで蚊のようだ。もう少し重厚さが欲しかった。

 仮に続編が作られるのならば、女王の失策のためにぼろぼろになった国が舞台となるだろう。

(評価:★2)

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