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[コメント] さよならをもう一度(1961/米)

登場人物のほとんどはアメリカ人ですが、恋愛のあっさり感があるのがフランス風って奴でしょうか?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 サガンの「ブラームスはお好き」映画化。ドロドロした人間関係をさらりとした大人の恋愛にして描いた作品。

 一つ問題あるとすれば、私はメロドラマが嫌いという点にだけあるだろう。いくら良い作品でも、観ているうちにどうにも苛ついてしまい、素直に観られなかったからなあ。

 モンタン、バーグマンともに熟練の演技を見せてくれるが、元々二枚目青年としてデビューしたはずのパーキンスは、一世一代の名演を見せたヒッチコックの『サイコ』(1960)のお陰で、文字通りサイコっぽい演技が好評を受けてしまい、この話でも、最初は好青年に見えていながら、実はかなり自意識過剰気味で、やっぱり精神的にかなりアブない人間として描かれてしまった。力演だけにこれが致命打になり、以降パーキンスはこの手の役ばかりを振られるようになってしまった。彼のフィルモグラフィとして考えるなら、残念な話である。

(評価:★3)

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