[コメント] 次郎長三国志・初祝い清水港(1954/日)
単体で観ると重いだけ。でも続編のタメと考えれば、これもあり。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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復讐を心に秘めつつ、親分としての義務を淡々とこなすというお話しで、活劇部分は本当に少ないし、物語に起伏も少ない。中だるみとは言いたくはないが、よく前作と本作の二本も使ってこんな重い雰囲気の物語を作ったものだと感心する。
ただ、それだけに日常描写には力が入っていて、長いシリーズだからこそ出来る日常の細やかな描写が良い具合でなんだかとても観ていて心地良い感じがする。
続きだからこその引きのラストももやもやしたものを感じさせるが、前作『旅がらす次郎長一家』と本作の重さがあるからこそ、次作『海道一の暴れん坊』のカタルシスにつながっていくのだろう。
公開時、どれだけ次作が待たれていたかを感じさせてくれる。今は連続で観られるので、たたみかける演出を楽しむことも出来る。
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