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[コメント] 007/ドクター・ノオ(1962/英)

確かにこれが第1作目だったら、以降の作品はそれに準じた作品作りがされるだろう…でも、それが正しかったことは、歴史が証明してる。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
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 公開時の邦題は『007は殺しの番号』。後に続く007シリーズの記念すべき第1作で、映画史に残る一作。

 ただ、出来としてはちょっと首を傾げる部分も多い。要するに非常に大味。有能な情報部員であるはずのボンドがあまりに簡単に罠にかかったり、全く疑問無しに女性を信用したりと、隙が多すぎる。これが他の作品だったら酷評してるところだけど、それでも、やっぱり007シリーズに限っては、全部許してしまえる(笑)。だってこういうもんだってのが分かってる訳だから(笑)。

 女好きなボンドに、コネリーははまり役。このシリーズが続いたのはやっぱり初代ボンドのコネリーあってこそだろう。いかにも女好きって顔も許せる。かな?

 本作がイギリスで封切られた時は特に大作とはされてなかったが、これがアメリカに渡って大ヒット。一般客からの熱烈な歓迎を受けたお陰で次々と続編が作られることとなった。又同時に、これはイギリス映画をハリウッドが抵抗無く受け入れるようになってきた証でもあり、ハリウッド資本のイギリス映画の増加を促す結果にもなる。それまでもアメリカ資本で何作か作られてきたイギリス映画だったが、結果的に本作こそがアメリカとイギリスの橋渡しをすることになった。そう言う意味では確かに大きな功績を残したことになるだろう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ロープブレーク[*] りかちゅ[*]

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