[コメント] 春婦伝(1965/日)
この時代このテーマで映画作れるのは日本だけ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中国戦線の恋物語を描いた田村泰次郎の同名原作を元にした作品。既に谷口千吉監督により『暁の脱走』として先に映画化されているが、鈴木監督は出来るだけ原作に忠実に描こうとした。
この時代、邦画は自由度を増し、コードやレッド・パージによってがんじがらめにされたハリウッドよりも遙かに深い話が作られるようになっていった。本作なんかは、その中でかなり過激な部類に入るだろう。何せ主人公が慰安婦で、モロにドロドロな男と女の関係の話を真っ正面から描いており、ハリウッドだったら完全にコードに引っかかってた所。その中で戦争批判や女性の地位向上を訴える部分まで全部入っている。これを映画化出来たって事自体が凄いし、これも鈴木監督だからこそ出来たこととも言える。
ただ、物語としてはどうか?と言われると、やっぱり好みじゃないなあ。ものがドロドロの三角関係だし、サラリーマンに置き換えても出来るような話だからなあ。この部分がどうにもはまりきれず。
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